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税理士の変更

税理士変更を検討するタイミングとは?

税理士の変更に適切なタイミングとは?

税理士を変更する場合、避けたい時期があります。税理士を変えるときには、この点に注意が必要です。いくら今の税理士に不満を抱えていたとしても、適切なタイミングで変更しなければ、その不満の根本的な解決には至りません。いきなり「明日から、新しい税理士に変更だ!」というわけにはいきません。

例えば、以下のような経営者の方の悩みはよく耳にします。

「最初の頃は税理士とも上手くやっていたが、今は馴れ合いになっている」
「税理士と上手くコミュニケーションが取れない」
「今の税理士はちょっと頭が堅過ぎるかもしれない・・・」
「税理士から経営の参考になるアドバイスをもらえたら助かるのだが」

こうした悩みを抱えたまま、税理士と付き合うのは苦痛ですし、会社にとってプラスなのだろうか、と疑問を覚えるのも当然です。「税理士の変更」という選択肢が、頭をよぎることもあるでしょう。

税理士の変更は、一大事のように思われるかもしれません。しかし、昨今では一つの企業が一人の税理士とだけ、ずっと付き合い続けることは、むしろ珍しいケースです。

しかし、物の売買でも、引越しでも、少しの時期のずれが、結果に大きく影響を及ぼすものですが、税理士も同様です。いざ税理士を変更する場合に良い結果を得られるよう、予め適切なタイミングを把握しておきましょう。会社のリスク対策としても有益です。

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税理士の変更を避けたほうがよい時期

税理士の変更をする場合、避けたほうが時期があります。逆にいえば、この時期以外であれば問題ないでしょう。

1、決算申告前の時期は変更を避ける

税理士は、決算申告前の時期は、申告のために1年分のデータの集計に取り掛かっています。決算対策や特別な処理などもあり、多忙な時期です。この時期の変更は避けることをお薦めします。

顧問契約が継続されるか否かは税理士にとって一大事ですが、企業側にとってもスムーズな引継ぎができるほうが望ましいことは間違いありません。落ち着いた時期に申し入れたほうが良い結果が得られるでしょう。

これまで付き合ってきた税理士のためにも、そして多忙な時期に申し入れることによる悪影響(税理士の仕事にミスが発生するなど)を予防するという面から自社のためにもなります。税理士変更に関する相談は、決算申告が終わったタイミングがよいでしょう。

2、税理士が忙しい時期は変更を避ける

上記の決算申告の時期の他にも、税理士が忙しい時期はあります。顧問税理士の業務内容や他の顧問先の決算時期にもよるので、税理士変更を申し入れる前に、忙しい時期について確認をしておくとよいでしょう。いざ変更となった場合に、引継ぎ業務などに漏れが生じては、のちのち面倒になります。

また、顧問契約解除に関する業務だからと、対応を後回しにされる可能性もあります。税理士が忙しい時期は避けましょう。

※税理士の繁忙期について具体的に知りたい方は『税理士の忙しい時期はいつ?~しっかり相談に乗ってもらうために繁忙期を把握する』をご覧ください。

税理士を変更するときの3つの注意点

税理士を変えるのは難しいことではありませんが、注意点もあります。

1、変更前に、次の税理士の候補を見つけておく

意外と忘れがちなことですが、次の顧問税理士については、あらかじめ検討を進めておきましょう。今の税理士との関係を断つことばかりに目が向いていて、いざ変更となったときに、自社で準備ができていなくては困ります。

最悪の場合、一定期間、会社に税理士がついていない期間ができてしまいます。予め次の顧問税理士を見つけておきましょう。

2、変更前に、現在の税理士との契約を確認しておく

税理士の変更をするということは、現在の顧問契約を解約するということです。解約については、契約書に条件が記載されていることがあり、原則的に従わなければなりません。

例えば「解約にあたっては数ヶ月前に申し出ること」といった条件が記載されている場合があります。契約違反とならないよう、予め確認しておきましょう。

3、変更前に、次の税理士に対し期待することを明確にしておく

税理士を変更するきっかけがどのようなものにしろ、「現在の税理士では不十分・不的確である」という判断が、税理士変更の根本です。

この判断の背景をしっかりと検討し、次の税理士に求める資質、能力、ノウハウなどについて明確にしておくことが大切です。漠然と次の税理士を選ぶと、税理士の変更に失敗する可能性が高くなります。

なお、変更前の税理士に非がある場合(ミスが多発する、誠実に対応してくれないなど)、その点が次の税理士によって改善されれば問題は解決します。しかし、会社側に非がある場合もあります(資料をまったく揃えない、顧問料にそぐわない内容の依頼をするなど)。

会社側に非がある場合は、会社側の問題点を改善しない限り、顧問税理士を変更しても状況は改善されません。結果、何度も税理士を変更することもあり得ます。

税理士に抱えていた不満を洗い出すと共に、自社に問題はなかったかを改めて見つめなおすとよいでしょう。

税理士変更のスケジュール感

上記のように、税理士を変更する場合は時期を見計らい、企業側の準備も必要です。いきなり「明日から変える!」というわけにはいきません。各種会計資料や、経営に関する重要な書類を税理士に預けているのであれば、それを引き取らなくてはなりませんし、ある程度の時間が必要です。

スケジュール感としては、税理士変更を決断してから、いざ変更に至るまでにはおよそ半年ほどは見積もっておいたほうがよいでしょう。

売上高によっては引継ぎにかなり時間を要する場合もありますし、税理士事務所の繁忙期を予め見据え、余裕を持ってスケジュールを組むことをお薦めします。

こんな違和感・変化があれば、税理士の変更を

ところで、税理士の変更を考えるタイミングは、不意に訪れるものです。かねてより抱えていた不満が顕在化したときや、税理士の仕事ぶりに満足できなくなってきたときなど、ふとした違和感から「税理士を変更したほうがよいのだろうか」と思うようになります。

一方、税理士を変えることには心理的なハードルもあると思います。ふと感じた違和感も「いや、これが普通なのだろう」と放置し、違和感を解消しないまま税理士と長年付き合っている、という会社もあります。

しかし、不満や違和感を抱えたまま税理士との付き合いを続けていても、よいことはありません。話し合いで改善できるなら、税理士に伝えてみましょう。また、税理士との関係性は悪くないが、会社の状態とのミスマッチによる違和感の可能性もあります。

以下に挙げるようなことが当てはまる場合は、税理士変更に向けて動き出してもよいかもしれません。

1、事業規模が変わり、現在の税理士では力不足だと感じ始めたとき

事業のステージによって、会社が税理士に求めることも変わっていきます。例えば、起業して間もない小規模事業の頃には経営者の方にも多くの実務が発生するため、税理士による会計業務へのサポートを心強く感じるでしょう。

一方、事業規模が拡大していくと、経営的な目線から相談に乗ってもらいたいというニーズが強くなっていきます。例えば、会計処理だけではなく予実管理・PDCAサイクルの見直しや予定納税、雇用リスクなど、事業の未来を見据えたサービスを提供してもらいたいと考えるようになります。

しかし、顧問契約内容が記帳代行のみとなっている場合や、顧問税理士の事業規模の程度によっては、このような経営者の方のニーズに対応できなくなる場合があります。

現在の顧問税理士に大きな不満を持っている場合はもちろんですが、「いい人だけど、自分の求めるものはこの人の手には余るかもしれない」と感じる場合も、税理士変更のタイミングが訪れているといえるでしょう。

2、経営者が変わるとき・会社の体制を変更するとき

事業承継で代替わりしたり、本社から違う経営者が来たりと、会社が新たな経営者を迎え入れた場合や体制が変わるときなどは、会社と顧問税理士との関係を見直すタイミングになります。

経営者が変われば事業の方針も変わり、会社が税理士に対して求めるものも変わります。また、先代経営者の方が「顧問税理士に不満はあるが長い付合いで、契約解除もためらわれる」と我慢をしている場合があります。この場合は、経営者が変わるのに合わせて税理士も変更すればよいでしょう。絶好のタイミングといえます。

3、税理士への不満が解消されないとき

望ましくないことですが、契約内容を守ってくれない、仕事のミスが多い、税務調査で指摘される点が多かったなど、税理士の資質や能力に不満を抱くこともあり得ます。妥協できないと感じたり、何度言っても真摯に向き合ってくれないのであれば、税理士変更のタイミングは訪れているといえます。

なお、最近では、自社の担当者がよく変わることに嫌気がさし税理士事務所との契約を解除する経営者の方も増えています。新担当と一から関係性を築き、同じことを何度も説明しなくてはならないのは会社として負担です。「また担当者が変わるのか」と思ったら、税理士(税理士事務所)変更のタイミングかもしれません。

※他にどんな理由で税理士を変えるのか知りたい方は『税理士を変更する3つの理由と、変更のメリット・デメリット』をご覧ください。

税理士の変更は適切なタイミングで

税理士の変更は、適切なタイミングであれば決断してもよいと思います。不満を抱えて顧問契約を続けることはありません。しかし、頻繁な税理士の変更は、引継ぎが煩雑になり会社の業務に支障をきたす恐れもあります。

税理士変更の場合には、タイミングをはかり、万全を期して自社に最適な税理士を選びたいものです。税理士は経営者のパートナーとなり得る存在ですから、よりよい税理士にめぐり合えたら、会社にとって非常に大きな力となるでしょう。

※税理士紹介サービスについて知りたい方は『税理士紹介会社に依頼する3つのメリット・2つのデメリット』をご覧ください。

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